概要
トランセンドは組込み用途のフラッシュおよびDRAM製品のオプションとして、湿度、粉塵、腐食、汚染化学物質などが懸念される様々な環境でも利用いただけるように絶縁保護コーティングを提供しています。
コーティング方法
絶縁保護コーティングは浸し塗り、はけ塗り、スプレーなど様々な方法で施すことができますが、トランセンドでは作業スピードや正確性を考慮し、自動システムによるスプレー塗布を採用しており、コーティング厚をチェックすることで正しくコーティングがされていることを管理しています。
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浸し塗り |
はけ塗り |
スプレー(手動) |
スプレー(自動) |
利点 |
簡単で短時間 |
低コスト |
低コスト |
速くて正確 |
コーティング厚の均一性 |
劣 |
良 |
良 |
優 |
コーティング材
絶縁保護に使用されるコーティング材は幾つか挙げられますが、それぞれに長所と短所があります。PCB全体をコーティング材で包むことにより物理的なバリアを形成させ、湿度や粉塵等からモジュールを保護します。一般的なコーティング材としてアクリル、シリコン、ウレタン、エポキシがありますが、シリコンやエポキシが高温に強いのに対し、ウレタンは化学薬品に耐性をもっています。湿度に強く、電気抵抗に優れたアクリルコーティングは様々なアプリケーションで使用されています。
トランセンドはHumiSealからアクリルコーティング材を調達しています。アクリルコーティングは速乾性、柔軟性、防湿性、絶縁性、耐菌性といった特徴があるだけでなく、MIL、IPC、RoHS、UL規格に準拠しているので様々なアプリケーションで利用いただけます。また、別のコーティング材を希望される場合は相談ください。
トランセンドの絶縁保護コーティング
トランセンドの絶縁保護コーティングはモジュールの表面(金端子部を除く)に直接コーティングを施し、PCBと全搭載部品をカバーします。これにより、環境要因による製品の劣化を防ぎ、システムの耐久性や信頼性を高めます。(図1参照)
高品質の組込みソリューションを提供できるようにコーティング工程はIPC-A-610D規格に準拠しており、コーティングカラー、コーティング範囲、コーティング厚を確認しています。コーティング材には蛍光剤が含まれており、紫外線ランプを当て、全数に対してコーティング品質を検査しています。(図2 & 図3参照)
高湿、高濃度粉塵、汚染化学物質などの厳しい環境でフラッシュ製品やメモリモジュールを使用する場合に絶縁保護コーティングをお勧めします。精油工場、車載機器、軍事設備、鉄道システム、運行管理装置等でもご利用いただけます。