Early Move

組込みアプリケーションには、高速で信頼性の高いストレージが求められます。また、厳しい環境でも安定して動作する必要もあるため、高品質で耐久性に優れたECC機能搭載のSSDやメモリモジュールが利用されています。

多くの組み込み製品は、デバイスの長寿命化やデータ転送の信頼性を高めるために ウェアレベリングバッドブロック管理 などの技術を備えています。Early Moveもそのような働きをもつ関連技術です。

Early Moveの働き

Early Moveは、エラービット値が設定されている閾値を超えると、データを別のブロックに移します。

同じブロック内のページで多数の読出しコマンドを実行すると、エラービット値が上昇し、P/Eサイクルが増加します。それに伴い、ブロックのレイヤーが劣化してリードディスターブの発生リスクが高まるためです。

Early Moveは、コントローラが読出しを行うたびにエラービット値を監視し、エラーを検出して訂正します。ブロックのエラービット値が閾値に達すると、そのブロックに保存されているデータを別のブロックへ移動します。その後、元のブロックはイレースされ、利用可能なブロックとして再利用されます。これにより、ブロックが使用不能になる前にリフレッシュできるのでデバイスの長寿命化にも貢献します。

Early Moveはバッドブロックの発生、リードディスターブやデータエラーを防ぎ、デバイスの寿命を延ばします。トランセンドの組込み向けSSDにはEarly Moveが備わっているので、長期に渡るデバイスの耐久性とデータの信頼性が求められるコンピューティングシステム、AIoTやIoVアプリケーションに適しています。

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