SuperMLC技術

概要

現在、各セルに1~3ビットのデータを格納できるNANDフラッシュが利用されており、それらはSLC (Single-Level Cell)、MLC (Multi-Level Cell)、TLC (Triple-Level Cell)と呼ばれています。SLCはパフォーマンス、耐久性、信頼性において優れていますが、MLCやTLCよりもコストが高くなります。

注記: P/EサイクルはNANDフラッシュの種類によって異なります。

NAND 種類 SLC SuperMLC MLC TLC
ビット/セル 1 1 2 3
パフォーマンス ★★★★ ★★★ ★★
耐久性
(P/Eサイクル)
50K 30K 3K <1K
信頼性
(データリテンション)
★★★★ ★★★ ★★
消費電力
コスト $$$$ $$$ $$
備考 コストよりもディスクの寿命を重視したアプリケーションで利用されている MLCよりもパフォーマンスに優れ、SLCより低コスト 一般的なSSDに採用され、インダストリアルアプリケーションでも利用されている コンシューマー製品向けに使用されている

トランセンドではSuperMLC技術を適用することでMLCをSLCのように利用し、能力を向上させることができます。多くの容量が必要となりますが、SuperMLCはSLCより低価格で、MLCよりパフォーマンス、耐久性、信頼性に優れたソリューションです。

SuperMLCの仕組み

SLCが各セルに1ビットのデータ(0 / 1)を保持するのに対し、MLCは2ビットのデータ(00 / 01 / 10 / 11)を保持するのですが、SuperMLCではファームウェアによってMLCのセルがSLCのように1ビットのデータを取り扱えるように調整しています。(図1参照)

SuperMLCの利点

SuperMLCは1セルで1ビットのデータを扱えるようにすることで、データアクセスを高速化してシーケンシャルライトをMLCのおよそ2倍に高めています。(図2参照) また、この仕組みにより信頼性が高まり、MLCよりも優れた最大30,000回の書込み/消去(P/E)サイクル*を実現しています。SuperMLC技術を採用している製品は通常の製品よりも製品寿命が長くなるため、インダストリアル仕様のアプリケーションでも活用いただけます。

耐久性試験

SuperMLC製品の寿命を調査するため、P/Eサイクルの計測しました。 専用ツールを使用してSuperMLCのSDカードとSSDを試験したところ、30,000 P/Eサイクルでエラーは発生しませんでした。

製品 容量 P/Eサイクル(平均) エラー TBW
メモリカード 8GB 30,000 0 130
16GB 30,000 0 260
32GB 30,000 0 520
SSD 8GB 30,000 0 65
16GB 30,000 0 130
32GB 30,000 0 260
64GB 30,000 0 580
128GB 30,000 0 1420
256GB 30,000 0 2460

まとめ

トランセンドのSuperMLCはパフォーマンス、耐久性、信頼性、価格のバランスがとれたインダストリアルソリューションです。

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